2008年7月20日日曜日

いわき地域学會市民講座に参加


              庭に数か所、咲きあふれています。
                花ざくろも永く咲き続けています。



昨日、
いわき地域学會市民講座があり、
「三春ネギのお話」、講師は吉田 隆治先生でした。
  1. 子供時代のジャガイモとネギのみそ汁が体に覚えています。
    (先生は、阿武隈高地の出身です。)
  2. 46歳の時、いわき市の夏井川渓谷の牛小川でその味に再会し、

    それが「三春ネギ」と知りました。
  3. それから、「三春ネギ」探しが始まりました。

    (文献や聞き取りにて)
  4. ネギの原産地・来歴・分布と分類

    原産地は、中央アジアといわれているそうです。

    それが中国で3つに生態分化しました。

    ①太ネギ群は華北・東北部に限られ・・・・日本では加賀群として日本に導入。

    ②葉ネギ類は華中・華南・東北部に多い・・・九条群として日本で導入。

    ③兼用種は、華北・東北から華中・・・・・千住群として日本に導入。

    と、3群が、それぞれの地方から日本に導入されたといわれ、

    それらが土着して、

    今日の「加賀群」「九条群」「千住群」

    として、定着したといわれているそうです。
  5. 「いわきネギ」と「三春ネギ」の違い


    「昔のいわきネギ」と

    「今のいわきネギ」は、全く別物のようです。

    「三春ネギ」は、「加賀群」、

    「阿久津ネギ」とは、兄弟というのが

    現時点の結論とのことでした。


    そして、以下の成分表を見て驚きました。


    ※県外産棒ネギと阿久津曲がりネギの成分比較。

    アミノ酸・・・・・・・・・・・・・・・505,8(曲がりネギ)・・・246,1
    旨み系アミノ酸・・・・・・・・・49,7 ・・・28,4
    甘み系アミノ酸・・・・・・・・・130,4        ・・・68,5
    その他(9成分)・・・・・・・・89,0 ・・・69,1
    必須、アミノ酸(8成分)・・124,0 ・・・37,4
    アルギニン・・・・・・・・・・・・24,8         ・・・5,4
    グルタミン・・・・・・・・・・・・・225,3        ・・・129,1
    グルタミン酸・・・・・・・・・・・32,5         ・・・17,8
    糖度・・・・・・・・・・・・・・・・・14,4          ・・・8,7

今度の先生のお話を聞きながら、


子供時代の食べ物の記憶を大切にしたいです・・・その土地のものを。

②多様な種類の野菜が、日本各地に存在し、各地で作られ、食べてきたのに、

  現在、今のように、一律に効率第一の流通システムを作り上げてきましたが、

  それらのシステムだけでなく 今まで作られてきた様々な作物を、食べられる

  流通システムがほしいとつくづく感じました。

  鍋ものには、いわきネギみそ汁には、三春ネギというように。


  そうしますと、私達の食生活は、豊かになりますよね。

  それには、「種」を残す運動も必要ですね。

  また、

  今のところ自分が作るしかないのでしょうか!



 いのしし君は、家庭菜園をしているのですが、ネギは、今までやったことはないのですが、

 サカタのタネのカタログを見ましたら、種が取れそうですので、

 来年は、「加賀一本太」に、挑戦してみようと思いました。

 来年、播いた結果を報告できるといいですね。

 吉田先生、今日は、貴重な体験談も含めて、ありがとうございました。

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