植物は、春を敏感に感じているのですね。
ミニミニリレー講演会283回は、市会議員の伊藤 浩之さんで、
「そうだ!葉っぱを売ろう!ゴミ分類35区分」でした。
NHKをはじめ、過疎の町での成功例として、「葉っぱを売ろう」は有名なので、
興味を持って聞きました。
大変面白かったし、人の力がいかに大切かを感じました。
その成功例とは、徳島県の中部に位置します上勝町(かみかつまち)です。
人口2,000人。(最盛期、1955年、昭和30年6,265人)、東西19km、南北12km、山林面積85,6%、
高齢化率47,39%と過疎の進んだ町のようです。
以下の話は、実際の創業者で、町の第3セクター「株式会社いろどり」の横石知二さんの
お話によります。
1979年当時は林業が主要産業で活気のない町でした。
町民も子供たちが町を出ることが幸せであり、教育はそのために与えるという状況でしたと。
1981年、異常寒波で「ミカンの木」が壊滅。
農家の収入が断たれたとのこと。
そのため、その後、いろいろやった結果シイタケの原木栽培(現在は菌床栽培)取り組みました。
が、原木栽培は重労働の為、女性には向きませんでした。
女性やお年寄りも取り組めるものは何かと模索していたところ、日本料理に添えられた木の葉(ツマモノ)を「きれい」といってハンカチに包んで持ち帰る姿を見て、
①山間の町には素材がふんだんにある。
②当時ツマモノは板前さんが自ら採取していました。
そんなことで事業化の可能性があると農家に事業化を呼びかけたそうです。
最初は4人のみ、現在は、ツマモノを「彩(いろどり)」と名づけ、95歳の女性をはじめ、190人が参加、
売上は年間2億6,000万円で、数百万円の年収者もいるそうです。
それら成功の過程は、後で紹介します本を読んでみてください。
そうした成功の結果、町民の意識が変わり、町外に子供たちを出すことが幸せと考えていた町民が、
この仕事を子供や孫に継がせたいと考えるようになったと。地域の自立が生まれたと。
横石さんのこの事業の成功の秘訣とは何かの答えて:
①女性と高齢者を主役にしたこと
②「やる気」「その気にさせる」など「気」を育てること
③葵のご紋づくり・・・強い面を押し出して欠点を長所に変えるという思考、すなわち、大変な山の中(マイナス要素)だから、「いい葉っぱが育つ」(プラス要素)の考えになっていったと。
そういう風に自立するようになった町ですので、「福祉に対する考え方も前向きで、」
「福祉の充実がいわれますが、まず、みんなが仕事をできる環境を作ることが大切だと・・・・・・高齢になっても元気に自立して暮らしてもらうことが第1の考え」、「どうしてもそれができなくなった人に福祉を提供すればいいのではと。」
すごいの一言ですね。
現在、上勝町は一人当たりの医療費が、徳島県内で一番低い20万円となっているそうです。
私たちの「いわき」でも、上勝町に負けないで、
汗を出して取り組まなければいけないのではないでしょうか。
伊藤さんのお話を聞いてそのように感じました。
参考の本の紹介:
- 「そうだ!葉っぱを売ろう」横石知二著 ソフトバンククリエイティブ 1,500円
- 「木の葉、売ります」 (株)ケーユー・ティー
- 「いろどり」 立木写真館(以前、NHK朝の番組「なっちゃんの写真館のモデル」の写真館さん) 2,000円
上勝町のユニークな「ごみの再分別」の話は長くなりましたので後日書かせていただきます。
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