2008年12月10日水曜日

「世界金融危機」といわき経済を考える・・・Part1

              シンポジウムの題目屋講師の先生です。

               クリックして大きくしてみてください。
         石井先生が今回の経済危機と
    1929年の大恐慌の比較をコンパクトにまとめられました。
                「エコノミスト」より参照。

       日本の資本主義を作りました渋沢栄一の伝記と著書です。
      徳育があってこそ産業の公共性・社会性が身につき、
  それが拝金主義・利己主義を抑止すると渋沢栄一は書いています。


先日、「世界金融危機」といわき経済を考える・・・シンポジウム  が、

東日本国際大学 サテライト・キャンパス”知る・学ぶ・キャンパス”

の一環としてラトブで行われ参加しました。

Part1:

「世界金融危機」の本質・・・石井 英郎学長が講演しました。

  1. アメリカ経済の特徴
  2. 1929年世界大恐慌の特徴
  3. 今回の動向
  4. 金融危機から見えてきた人類の転換期について

について講演され、

1.につきましては、1971年の金とドル交換停止・・・ニクソンショック

 からレーガン大統領による新自由主義=規制緩和による銀行と証券分離の統合など

 に今回の金融危機の根っこがあると結論づけました。

2.3につきましては、上記のレジメに詳しく「1929年の大恐慌と現在の米国の比較」

 を見ますと理解できると思います。

4.今回のクライシスから見えてきたものとして

 ①耐久消費財のピークが見えてきた・・・環境問題を含めて。

 ②国際金融の場で、「ドル」は当面認知されそうだが、
  無極化の方向をたどるのではないか。

 ③市場に任せるべき方向から、国家の巨大化が復活するのでは。

  しかしその方向も→コストの増大→国債の発行

   →行き詰ってしまうと。

 ④現在のグローバルゼイションの生き方の行き詰まりが、
  だれの目にも明らかになってしまった。
  (資本主義の自己規律が外れてしまった)

 ⑤「信用」が改めて問われているし、
   私たちの「賢明」が問われているのではないかと。
   ・・・私達の社会の崩壊を含んでいる今の状態を克服するためにと。

      

先生の講演を聞きながら、

いのしし君は現在、明治時代の日本の資本主義を作った

渋沢栄一を学び始めたところなのですが(上記の本など)、

「論語と算盤」の中で、

徳育があってこそ

産業の公共性・社会性を身につけるし、

それが拝金主義・利己主義を抑止するとして、

論語を提唱し、「経済人の品性」を説きました。

世界の資本主義国あげての拝金主義の底の浅さを今回の危機は証明しました。

私達は、拝金主義の抑制策として、

何に学べばいいのか考える時なのではないでしょうか。


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