2008年2月20日水曜日

いわき地域情報サイト・講演会



「いわき地域情総合サイト開設1週記念講演会 」がいわきワシントンホテルで行われ、

講師は、株式会社電通 メディア・コンテンツ計画局 次長 峯川 卓さんでした。


演題は「大きく変わる情報発信の手法と戦略」ーインターネット広告の視点からー


インターネットの登場までの歴史及び放送との違いを指摘され

基本的にはインターネットと放送は融合せず、

お互いすみ分けていくのではとの結論づけに納得しました。

大変有意義な講演会でした。知的刺激を受ける内容でした。

レジメも19ページにわたるものなので、すべてを紹介ができないのが残念ですが、

簡単に紹介しましょう。

Ⅰ情報伝達の技術革新が新たな「メディア」を作り出してきた。

・・・現在も続いていると

  1)19世紀までの技術は、情報伝播スピードの向上に貢献してきた。

  • メディアを変える3つの大発明

   ①15世紀:印刷技術・・・17世紀に新聞メディアの誕生

   ②19世紀:無線技術・・・20世紀に放送メディアの誕生

   ③20世紀:インターネット技術

     ・・・21世紀に新メディアとして認知される

     (スピードだけでなく双方向性の世界になってきた)

 2)紙=「理解するマス・メディア」に対して

  放送=「感じるマス・メディア」が登場

 そして

  • 放送=音声・言葉中心のメディア+「感覚的メディア」の誕生
  • 同時性、リアリティ、ニュアンス、疑似体験、受身
  • 電波メディア、電子メディア、放送メディアなどとよばれ、多大な伝播力とメッセージの浸透力が注目される。(その為、ヨーロッパでは、80年代にないってから本格的に)
  • 「感じるメディア」に対し、紙=「理解するメディア」という比較論が論じられた。
  • その結果、「紙はなくなる?」電子メディアに移行するとも言われた・・・・・

Ⅱ「インターネット」の登場

  デジタル化により情報流通の構造変化が起きる・・・今までのマス情報は一方交通

1)従来のメディアにはない「双方向性」は大きな変化をもたらした

  •  20世紀末、PCとネットが新たなメディアを作り出した
  • 第5のメディアといわれるほどに成長(ラジオは抜かれた)
  • 今までのメディアにはない「双方向性」「オンデマンド性」を備えている
  • 誰でも発信できるメディアだ
  • その結果、情報流通の構造が変わってしまった
  • 生活者側の情報接触態度に大きな変化が起きてきた

Ⅲいったい何が起こっているのか?・・・広告の視点よりみると

1)頭打ちのマス・メディアに対し、インターネット広告費は伸び続ける

  • 総広告費はこの10年間約6兆円で推移、(インターネットは3,630億円)
  • 2009年には6,000億円を超える市場に成長と予測されている。(電通総研予測)

2)なぜ、インターネット広告な伸び続けるのか。

  • ユーザーの要因:

 常時接続、定額制の急速一般家庭へのな普及

 購買に欠かすことのできないツールになってしまった

  • 広告主の要因:

今までのメディアにはない「双方向性」

「ものを言う消費者」の出現。顧客第1主義へ

購買の意思決定に最も近いメディアになってきた

(高額品ほどネットで・・・マンションや車

「ネット経験」が企業の評価を決める時代

※その結果参入障壁が低くなり・・・・・誰でもできる時代になってきた。

Ⅳインターネット広告は従来でいう広告なのか

・・・・・・・・・・・・・広告マーケティング作業とコミュニケーション

1)従来の「マス広告」ではなく、「販促ツール」に近いマーケティング・ツール

 と考えるべき

2)急拡大する「検索結果連動型広告」

・・・・・・・・GoogleなどのSEMサーチエンジン・マーケテイング

  • 広告料金は成果報酬型で、金額は自動入札で決める
  • 個人レベルの取引を中心に急拡大

3)二極化するインターネット広告表現

4)インターネット広告に求められるレスポンス効果

5)「販促ツール」「マス媒体」の機能・・・2つのレイヤーを内包しているメディア

  • 「広告」と呼んでしまう為に、従来の販促ツールとしての機能と、

   新しい媒体としての2つのレイヤーがあることに気付くべきだ

  • 広告サイドでも、担当者が「宣伝部」なのか「営業部」かわからない例が多い
  • マスの広告とは、期待される効果が違うことに気付くべきだ(サイズの違いに)

Ⅴインターネットによって変わる消費行動

1)コミュニケーションは消費者主導へ・・・常時接続、定額制の急速な普及

  • インターネットにより変わった「購買行動」・・情報をネットで事前に調べて購買
  • インターネットは購買に欠かすことのできない「情報ツールに」
  • 広告コミュニケーションの主導権はユーザーへ
  • 「メディア・ミックス」=足し算の手法から「クロス・メディア」=掛け算の手法

2)AIDMAの法則(マス媒体広告を中心とした従来の考え方)から

  電通の唱えるAISASの法則へ(インターネットによる行動の変化によって)

Ⅵ)広告ビジネスから見えるインターネットと地域の可能性について

1)エリア・マーケティングのツール

  • インターネットは、販売の現場に近いコミュニュケーションツールだ
  • 消費者が購買の最終意思決定をするメディアになってきた
  • 消費者の情報を集めることができるメディアである
  • ニーズのある消費者にだけ適切な情報を提供できるメディアである

2)従来できなかったきめ細かい対応が可能になった



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