2008年9月27日土曜日

いわきヒューマンカレッジに参加

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              「上ノ原経塚」の概要です。
              「いわきの遺跡めぐり」より

           以下、 クリックして大きくして見てください。
           藤原道長金銅製経筒(国宝)などです。  

               上ノ原経塚から出土した遺物です。
              県指定重要文化財になっています。
          「上ノ原経塚」の紙本朱書法華経のコピーです。
                 上と同じです。
      猪狩先生のレジメです。詳しく書かれています。
            クリックして大きくして見てください。



昨日、いわきヒューマンカレッジいわき学部3回目の講座に参加しました。
「経塚が語る庶民の願い」
講師は、猪狩 忠雄先生(いわき地域学会 幹事)でした。
  1. 経塚とは

    仏教経典を地下に埋葬した施設の事。
    平安時代後期~末期にかけて、貴族を中心に作られ始め、
    次第に一般庶民(富裕層)に波及したものです。
  2. 経塚の種類
  3. 造営場所
  4. 経塚の出土品
  5. 最古の経・・・・1007年藤原道真が金峯山に納経したのが最初です。
  6. 上ノ原経塚

    ①所在地
    ②規模
    ③石室出土品
    ④経塚土坑内出土品
    ⑤葺石内出土品
  7. 市内の経塚
  8. 県内の主要な経塚
  9. 鋳物師と銅生産工房
  10. 経塚に込められた願い

    ①弥勒出生や極楽往生を期待しました(初期・・・平安後期)

    ②極楽往生・現世安穏・自他利益(平安末期)

    ③現実的な追善供養(鎌倉時代~室町時代)
このように、経塚は、極楽往生・現世利益などの祈願に変化しまして、
当初の経典保存は忘れられて、12世紀を盛期にしまして一時衰退しましたが、
中世になりますと廻国聖が諸国で活発に納経活動をしまして、
庶民(富裕層)に広まり、追善供養などの意味も加わり活発になったといわれています。

11.経塚の造営

  貴族や僧侶、神官のほかにお役人や富豪層・有力者など
  広範な人々によってつくられました。

以上について、詳しく講義していただき、
「極楽往生」+現実的な「追善供養」への移行

などが理解できました。
猪狩先生、
ユーモアあふれるわかりやすい講義ありがとうございました。
出土品のカラーコピーの資料も迫力ありました。

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