2008年8月4日月曜日

いわき学・じゃんがら体験プロジェクト PartⅢ








                   菅波青年会の皆様。
                   夏井芳徳先生です。


             クリックしておきくして見てください。
大須賀筠軒の磐城誌料歳時民俗記「ぢゃんがら念佛」についてより

               じゃんがら念仏踊りの歌詞と太鼓のリズム
              まなびとオリオン講座資料より

              クリックして大きくして見てください。
         ぢゃんがら念仏おどりの歌詞・・・菅波青年会さん



「いわき学・じゃんがら体験プロジェクト」のPartⅢは、
「男女環列・・・かつてのじゃんがら念仏おどり」
講師は、夏井芳徳先生でした。
じゃんがら念仏踊りは、現在は、青年男性を中心に踊られていますが、
古い時代の記録を見ますと
じゃんがら念仏踊りの輪には、男性も、女性も、お年寄りも、子どもも加わっていたようです。
その書かれています「磐城誌料歳時民俗記」著者は、
大須賀筠軒さんを学びました。
(この本は、江戸と明治のいわきの人々の暮らしぶりが描かれている本です。)
原文は、上記に載せてあります。
訳してみますと、(正確ではありません・・・原文を自分で読んで確認してください。)
じゃんがら念仏とは、すなわち念仏踊りで、男女同数、
環になってカネをたたきたいこを打ちます。
鼓者(太鼓を打つ者)は、2~3人中央にあります。
頭を白布でしばり、たすきでくくります。これを白鉢巻き、白てっこうといいます。
たいこを腹下に着け頭を傾け、腰をかがめて、ばちで舞います。
鉦者(しょうしゃ)は、数名、鼓者と同じ衣装で鉦架(しょうか)を左肩に下げて、
ちょうぎを持ってこすります。
たいこの数を数えるのが、から といいます。
鉦をたたくのを きる といいます。
踏舞する者、たいこでも、かねでもなく踊る人たちがあり、たいこ、かねに混ざり、
そのまわりにまわって鱗次輪行しておどります。
かねとたいこのリズムには、ゆったり、早いものあり、早い者は、走馬灯のように早い、
手をふって走るよう名もなき民衆が一斉に唱えて歌いだします。
なァーはァーはァーなァーはァーめェーへェーへェーめェーへェーへェへェーと。
巧みな足さばき、手を打って節をなします。
いわゆる甚句踊りに似ているけれども甚句踊りとは違います。
その中、男にして、女装するものがあります。
女なのに男の姿で踊っているものもあります。
あるいは、裸体で褌を長くして隣同士結んで、最後は尾をたらして踊っているものもあります。
又、こも、むしろを鎧として、蓮葉を兜として、箒などを大小刀として仮面をかぶって
武者に扮するものもあります。
このじゃんがら念仏は、盂蘭盆の時だけでなく、各神社の祭りにも踊ります。
入仏供養、開帳、大般若会にも踊ります。
殿さまの法事の場合もおどります。
酒、ごちそうがふるまわれ、たくさんの場面で踊られます。
盆中、宵の祭り以外は仮装などの醜態はない。
明治の初め、(明治4年以降)、じゅんがらは、男女同じく踊るのは、弊害があり、
禁じられました。
今になって(明治25年)、ようやく昔のようなじゃんがらが復活しつつあります。
このように「じゃんがら」
様々な歴史をたどって今になっているのですね。
ちなみに、明治6年1月に「じゃんがら」の禁止令が出ました。
夏井先生、貴重なお話ありがとうございました。










0 件のコメント: