2008年3月10日月曜日

いわき・地方分権スクール開講に参加


                いわき生涯学習プラザで開講しました。

1「地方分権・住民自治の現状と展望」青山 彰久氏

                             (読売新聞本社、編集委員)

 2.地域の自治・地方分権の事例発表(3例)

 3.分権推進パネルディスカッション


私達に大切なことを考える機会なのですが、

参加者が少ないのには考えさせられました。

このような感じでは、地方分権の時代は、まだまだ先になりそうな感じでは・・・・・

青山先生のお話:「地方分権・住民自治の現状と展望」

1)地方分権とは何のことか。

2)現在の政治状況について

3)ではどうすればよいのか。

解決策の難しい話を、私達にわかりやすく話してくれました。

1)地方分権とは:

  • 行政改革でもなく財政改革でもなく、

    私達が暮らす現場の政治改革だと。

  • 「自分たちのまちの生き方は自分たちで決める」

   その為の

  (自由)と(力)=税財源を地方に渡すことだと。

  • 「このまちに住んでよかった!」

   「いつまでもこのまちにずっと暮らしたい!」

   が基本だと。

2]現在の政治状況について

  • 参議院選の自民党大敗と地方=農村部の反乱

    「衆参ねじれ国会による手探り状態の政策意思決定」

  • 政府の言う通りにしてきて何かいいことはあったのかの疑問

  • 三位一体改革とはなんだったのか

    基幹税を国から地方へ移すのは歴史的なことだったが、

   それだけでは税収格差が出ることはわかっていたはずだ。

  ・・・・・維持・強化しなければならなかった財政調整制度

      (ここを切ったのが小泉改革だったと。)

すなわち、

  • 景気に変動しない税を地方へ移譲すること。
  • 安定した財政調整制度を作ること。
  • 一般財源を増やすこと・・・・などが、大事だと。

このように、最終的には制度改革なのだと。

地域社会の「こころざし」が地方分権の原点

なのだと

3)では今後どうすればいいのか。

2010年末までに

  • 過疎法が失効する。
  • 中山間地域への直接支払制度(第2期)が終了する。
  • 新合併特例法が失効する。
  • 昭和一桁世代がすべて後期高齢者になる・・・などで、

次の4つの空洞化が生まれると。

  • 人の空洞化(人口の流失)
  • 土地の空洞化(農地の耕作放棄)
  • 集落の空洞化(限界集落)
  • 自分たちの地域に対する意「誇り」の空洞化・・・が生まれると。

それを再生させるのには、

いつまでも住み続けられる、維持可能な地域」を目指す、新しいコミュニティが必要だ。

①内発型発展論・・・足元を掘ればいずみ湧く(目的、方法、主体、をはっきりさせて。)

②維持可能な経済・・・循環型社会。

③「人間らしく生きる」という社会を目指す。

などが大切ではないかと。今、それが求められています。と講演されました。

Ⅱ部
①「桜のとみおか委員会」さんの活動報告
②「貝泊(田人)コイコイ倶楽部」さんの活動報告
③「塩屋埼松涛塩の会」さんの活動報告・・・山名先生
(先日、私がブログに書きました塩つくりの活動です)
どの活動も、参加することにより幸福感を味わえる活動報告だったので、
これこそ地方自治を作る活動ですよね。
これらをふまえて、
地方分権とは:
私達一人一人が、変えて又は参加して
いかなければならないことなんだということを感じました。

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