2008年3月18日火曜日

「耳袋」を読む

          じゃがいも畑、近くの梅の木です。風格があります。



「なるほど歴史塾」の会員さんの紹介で、毎日少しづつ「耳袋」を読んでいます。

耳袋とは:

「近世後期の随筆。根岸鎮衛(やすもり)(1737‐1815)著自序は「耳嚢」と記す。

10巻。各巻100話で,したがって全巻1000話。

街談巷説奇聞の類を集めたもの。

1782年(天明2)ころから書き始め,はじめは3巻で完了していたが

間を置いて3巻ずつ書きつぎ,9巻でいったん擱筆したが,

さらに1巻を死の前年1814年(文化11)に完成。

著者は幕臣で,佐渡奉行,勘定奉行を経て1798年(寛政10)より町奉行をつとめ,

名奉行として知られた。 (平凡社世界大百科辞典より)

ちょうど、浅間山噴火が天明3年、天明の飢饉などの激動の時代に書かれ始め、

松平定信の「寛政の改革」(天明7年より改革始まる。)と重なる時期に書かれたと思います。

町の噂を10巻で1,000話書かれています。

おもしろいですね。

これを利用して小説家が書く、種本として有名です。

どんなことがといいますと、題名だけ少し書いてみますと

  • 禅僧の狂歌のこと
  • 達の悪いいたずらはするものではないこと
  • 妖物はごうけつに勝てないこと
  • 金を貯める工夫の事
  • 不倫には不倫の災いがあること
  • 大岡越前守の金言のこと
  • 嫁ぐ娘に詠んだ歌のこと

などの小話、文庫本で1話あたり1~2ページですので少しずつ読むのに最高ですね。

私達の考えと基本が変わらないのに驚きます。

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