1.「地方分権・住民自治の現状と展望」青山 彰久氏
(読売新聞本社、編集委員)
2.地域の自治・地方分権の事例発表(3例)
3.分権推進パネルディスカッション
私達に大切なことを考える機会なのですが、
参加者が少ないのには考えさせられました。
このような感じでは、地方分権の時代は、まだまだ先になりそうな感じでは・・・・・
青山先生のお話:「地方分権・住民自治の現状と展望」
1)地方分権とは何のことか。
2)現在の政治状況について
3)ではどうすればよいのか。
解決策の難しい話を、私達にわかりやすく話してくれました。
1)地方分権とは:
- 行政改革でもなく財政改革でもなく、
私達が暮らす現場の政治改革だと。
- 「自分たちのまちの生き方は自分たちで決める」
その為の
(自由)と(力)=税財源を地方に渡すことだと。
- 「このまちに住んでよかった!」
「いつまでもこのまちにずっと暮らしたい!」
が基本だと。
2]現在の政治状況について
- 参議院選の自民党大敗と地方=農村部の反乱
「衆参ねじれ国会による手探り状態の政策意思決定」
- 政府の言う通りにしてきて何かいいことはあったのかの疑問
- 三位一体改革とはなんだったのか
基幹税を国から地方へ移すのは歴史的なことだったが、
それだけでは税収格差が出ることはわかっていたはずだ。
・・・・・維持・強化しなければならなかった財政調整制度
(ここを切ったのが小泉改革だったと。)
すなわち、
- 景気に変動しない税を地方へ移譲すること。
- 安定した財政調整制度を作ること。
- 一般財源を増やすこと・・・・などが、大事だと。
このように、最終的には制度改革なのだと。
地域社会の「こころざし」が地方分権の原点
なのだと。
3)では今後どうすればいいのか。
2010年末までに
- 過疎法が失効する。
- 中山間地域への直接支払制度(第2期)が終了する。
- 新合併特例法が失効する。
- 昭和一桁世代がすべて後期高齢者になる・・・などで、
次の4つの空洞化が生まれると。
- 人の空洞化(人口の流失)
- 土地の空洞化(農地の耕作放棄)
- 集落の空洞化(限界集落)
- 自分たちの地域に対する意「誇り」の空洞化・・・が生まれると。
それを再生させるのには、
「いつまでも住み続けられる、維持可能な地域」を目指す、新しいコミュニティが必要だ。
①内発型発展論・・・足元を掘ればいずみ湧く(目的、方法、主体、をはっきりさせて。)
②維持可能な経済・・・循環型社会。
③「人間らしく生きる」という社会を目指す。
などが大切ではないかと。今、それが求められています。と講演されました。
0 件のコメント:
コメントを投稿