2008年10月2日木曜日

いわきフォーラム'90・・・ミニミニリレー講演会

         ソフトな語りですが、倫理は鋭い夏井先生でした。
              クリックして大きくして見てください。
               以下11ページは、
    夏井先生のレジメのいわき地域の「狐」に関する話です。
      一部は「狸」「鼬(いたち)」の話も入っています。

              読みますと、昔の人の考えが良く理解できます。

                 このレジメ(1~11)の中に
「内山 節さんのキツネの話は1965年以降、全国一斉にいなくなったのか」
               の答えがあります。
             どこにあるか読んでみるのも楽しいですよ。
              いわきの「きつね」の話に興味がわきましたら、
            クリックして大きくして読んでみてください。





              このレジメに頻繁に出てきます
              「石城北神谷誌」高木誠一さんの本です


いわきフォーラム'90ミニミニリレー講演会 第296回が行われ参加しました。
「いわき学」   講師は、夏井 芳徳先生でした。
先生は市役所勤務の他、多方面で活躍されており、
「ぢゃんがらの夏」をはじめ
石城北神谷誌の翻刻などの出版で活躍されています。
先生は、
「「いわき学」とは、
地域を深めて普遍=真理に至る。または、高みに至る。」と。
そして「いわき」には
  • 「石城北神谷誌」・・・・・・・・ 高木誠一著
  • 「磐城誌料歳時民俗記」・・ 大須賀筠軒著
  • 内藤家文書  など、歴史課題を見るのにいい資料がありますと。

そんな前置きをしまして、

今日は、

「日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか」内山節(たかし)著

講談社現代新書 720円を取り上げて、

「狐(きつね・キツネ)」にだまされた日本人の話はありすぎるほどあるけれど、

1965年(昭和40年)以前の話で1965年以降、(高度成長以降)

全国一斉にいなくなったのはなぜか。

そして、そ入れはどこに原因があるのかと。(エッセイ風に書かれています。)

その疑問を踏まえて、夏井さんは、

「いわき」では、日本でおこった事(キツネにだまされなくなくなったこと)が、

おこったのかどうかと。

結論をいいますと

「いわき」では大須賀筠軒さん・高木誠一さんの本

(原稿は大正15年にはできていました。)を読めば、その本の中に結論が書いてあると。

  1. 高木誠一さんは、大正15年には、(北神谷=平坦な地域)

    「狐にだまされる者はいないと。以前にはいたと」・・・レジメ2ページ参照
  2. レジメ10ページ「昔あったんだっち」の「黒船とお万狐」・・・幕末~明治の初め

    「お万狐」が見えなくなってきたと。

    そのわけは、世の中が小さく、せわしくなってきたためだと。

    地域は江名・中ノ作の港の地域

    結論としまして、

明治維新~昭和40年くらいまで、

「日本から狐の話がいなくなるまで」かかったのではないかと。


港地域(明治維新)→平坦地域(大正15年)→山村地域(昭和40年)かかったと。


内山さんの結論:

「自然と地域社会が昔は近い関係にあったが、

今は遠い関係になってしまったし、

地域社会も個々人になってしまったと。

自然の一員、地域社会の一員でもなくなった社会は、

はたして、「しあわせ」

な社会なのだろうかと。」

このように

「いわき」より「日本」が見えてくると。

そして資料が残されてきたと。

夏井先生は締めくくりました。

夏井先生の話は、ソフトな語りかけで講義をされ、論理の鋭さ、

思考の一貫性など、楽しく学ぶ中で、鋭く光る物がありました。

いのしし君は、「すごい」と一言申しあげます。

昔のことを語りつつ、

現代の状況を語りますその思考に!!

夏井先生、丁寧なレジメと貴重なお話ありがとうございました。





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