ソフトな語りですが、倫理は鋭い夏井先生でした。
以下11ページは、
夏井先生のレジメのいわき地域の「狐」に関する話です。
一部は「狸」「鼬(いたち)」の話も入っています。
読みますと、昔の人の考えが良く理解できます。
「内山 節さんのキツネの話は1965年以降、全国一斉にいなくなったのか」
の答えがあります。
どこにあるか読んでみるのも楽しいですよ。
クリックして大きくして読んでみてください。
「石城北神谷誌」高木誠一さんの本です。
いわきフォーラム'90ミニミニリレー講演会 第296回が行われ参加しました。
いわきフォーラム'90ミニミニリレー講演会 第296回が行われ参加しました。
「いわき学」 講師は、夏井 芳徳先生でした。
先生は市役所勤務の他、多方面で活躍されており、
「ぢゃんがらの夏」をはじめ
石城北神谷誌の翻刻などの出版で活躍されています。
先生は、
「「いわき学」とは、
地域を深めて普遍=真理に至る。または、高みに至る。」と。
そして、「いわき」には
- 「石城北神谷誌」・・・・・・・・ 高木誠一著
- 「磐城誌料歳時民俗記」・・ 大須賀筠軒著
- 内藤家文書 など、歴史課題を見るのにいい資料がありますと。
そんな前置きをしまして、
今日は、
「日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか」内山節(たかし)著
講談社現代新書 720円を取り上げて、
「狐(きつね・キツネ)」にだまされた日本人の話はありすぎるほどあるけれど、
1965年(昭和40年)以前の話で1965年以降、(高度成長以降)
全国一斉にいなくなったのはなぜか。
そして、そ入れはどこに原因があるのかと。(エッセイ風に書かれています。)
その疑問を踏まえて、夏井さんは、
「いわき」では、日本でおこった事(キツネにだまされなくなくなったこと)が、
おこったのかどうかと。
結論をいいますと
「いわき」では大須賀筠軒さん・高木誠一さんの本
(原稿は大正15年にはできていました。)を読めば、その本の中に結論が書いてあると。
- 高木誠一さんは、大正15年には、(北神谷=平坦な地域)
「狐にだまされる者はいないと。以前にはいたと」・・・レジメ2ページ参照 - レジメ10ページ「昔あったんだっち」の「黒船とお万狐」・・・幕末~明治の初め
「お万狐」が見えなくなってきたと。
そのわけは、世の中が小さく、せわしくなってきたためだと。
地域は江名・中ノ作の港の地域
結論としまして、
明治維新~昭和40年くらいまで、
「日本から狐の話がいなくなるまで」かかったのではないかと。
港地域(明治維新)→平坦地域(大正15年)→山村地域(昭和40年)かかったと。
内山さんの結論:
「自然と地域社会が昔は近い関係にあったが、
今は遠い関係になってしまったし、
地域社会も個々人になってしまったと。
自然の一員、地域社会の一員でもなくなった社会は、
はたして、「しあわせ」
な社会なのだろうかと。」
このように
「いわき」より「日本」が見えてくると。
そして資料が残されてきたと。
夏井先生は締めくくりました。
夏井先生の話は、ソフトな語りかけで講義をされ、論理の鋭さ、
思考の一貫性など、楽しく学ぶ中で、鋭く光る物がありました。
いのしし君は、「すごい」と一言申しあげます。
昔のことを語りつつ、
現代の状況を語りますその思考に!!
夏井先生、丁寧なレジメと貴重なお話ありがとうございました。
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