昨日、
いわき地域学會市民講座があり、
「三春ネギのお話」、講師は吉田 隆治先生でした。
- 子供時代のジャガイモとネギのみそ汁が体に覚えています。
(先生は、阿武隈高地の出身です。) - 46歳の時、いわき市の夏井川渓谷の牛小川でその味に再会し、
それが「三春ネギ」と知りました。 - それから、「三春ネギ」探しが始まりました。
(文献や聞き取りにて) - ネギの原産地・来歴・分布と分類
原産地は、中央アジアといわれているそうです。
それが中国で3つに生態分化しました。
①太ネギ群は華北・東北部に限られ・・・・日本では加賀群として日本に導入。
②葉ネギ類は華中・華南・東北部に多い・・・九条群として日本で導入。
③兼用種は、華北・東北から華中・・・・・千住群として日本に導入。
と、3群が、それぞれの地方から日本に導入されたといわれ、
それらが土着して、
今日の、「加賀群」「九条群」「千住群」
として、定着したといわれているそうです。 - 「いわきネギ」と「三春ネギ」の違い
「昔のいわきネギ」と
「今のいわきネギ」は、全く別物のようです。
「三春ネギ」は、「加賀群」、
「阿久津ネギ」とは、兄弟というのが
現時点の結論とのことでした。
そして、以下の成分表を見て驚きました。
※県外産棒ネギと阿久津曲がりネギの成分比較。
アミノ酸・・・・・・・・・・・・・・・505,8(曲がりネギ)・・・246,1
旨み系アミノ酸・・・・・・・・・49,7 ・・・28,4
甘み系アミノ酸・・・・・・・・・130,4 ・・・68,5
その他(9成分)・・・・・・・・89,0 ・・・69,1
必須、アミノ酸(8成分)・・124,0 ・・・37,4
アルギニン・・・・・・・・・・・・24,8 ・・・5,4
グルタミン・・・・・・・・・・・・・225,3 ・・・129,1
グルタミン酸・・・・・・・・・・・32,5 ・・・17,8
糖度・・・・・・・・・・・・・・・・・14,4 ・・・8,7
今度の先生のお話を聞きながら、
①子供時代の食べ物の記憶を大切にしたいです・・・その土地のものを。
②多様な種類の野菜が、日本各地に存在し、各地で作られ、食べてきたのに、
現在、今のように、一律に効率第一の流通システムを作り上げてきましたが、
それらのシステムだけでなく 今まで作られてきた様々な作物を、食べられる
流通システムがほしいとつくづく感じました。
鍋ものには、いわきネギ、みそ汁には、三春ネギというように。
そうしますと、私達の食生活は、豊かになりますよね。
それには、「種」を残す運動も必要ですね。
また、
今のところ自分が作るしかないのでしょうか!
いのしし君は、家庭菜園をしているのですが、ネギは、今までやったことはないのですが、
サカタのタネのカタログを見ましたら、種が取れそうですので、
来年は、「加賀一本太」に、挑戦してみようと思いました。
来年、播いた結果を報告できるといいですね。
吉田先生、今日は、貴重な体験談も含めて、ありがとうございました。
0 件のコメント:
コメントを投稿