「大隈伯爵邸台所の図」 (山本松谷画・)・・・上
「大隈伯爵邸花壇室内食卓真景」(水野年万画)・・・下
昨日のいわきは、朝までかなり雨が降りそれから晴れのち曇りと
ころころ変わりながら涼しい一日でした。
市議会議員40名が決まりましたが4年間頑張ってほしいですね。
上記写真の「食道楽」上下は、料理好きにはたまらない
和洋600以上の料理を盛り込んだ100年前の新聞小説の大ベストセラーです。
岩波文庫の上下で読めます。
著者は、村井 弦斎(1863=1027)、没後80年。
没後80年の記念コレクション展が、神奈川近代文学館で、3月2日まで行われました。
最初は「くいどうらく」後で「しょくどうらく」と呼ばれているそうです。
食の偽装・事故米など、「食」の安全が失われつつあるこの頃、100年も前に
食品鑑定方法・食事療法を紹介しながら「食育」を提唱し、
和洋600以上の料理を紹介し、
一部のレシピつきで、「腐った物の見方」「カロリー計算」など「食」の大百科という本で、
それが今、岩波文庫上下2冊で手軽に読めますので一度手にとってはいかがでしょうか。
食の秋にふさわしい本ではないでしょうか。
この本は従来の日本人の食生活を栄養面から見直して、その欠陥を補うために
西洋料理を取り入れて新しい材料と新しい味を広めるという啓蒙書だったといわれています。
実用書たるゆえんです。
また、
教訓小説であって美食のススメではないといわれ、
むしろ食育小説として読むべきではないかと現在は考えられると・・・・
目次を見てみますと
- 春の巻
- 夏の巻
- 秋の巻
- 冬の巻
付録として
- 日用食品分析表
- 料理法の書籍
- 西洋食器類価格表
- 西洋食品価格表
- 米料理百種
- パン料理五十種
- 病人の食物衛生
- 戦地の食物衛生(書かれた当時は日露戦争時期)
- 料理法索引
- 台所手帳
などが書かれている読み応えのある本のようです。
いのしし君もこれからじっくり読みながら、
百年前の弦斎先生の先見性ある「食育」を考えていきます。
いのしし君は、「なるほど歴史塾」・・・講師は山名先生
に参加していますので、
「歴史塾」で、「食道楽」のレシピを復活して、
大國魂神社の茅葺の家で料理を再現し、
試食してみたいと考えています!
いかがでしょうか。
「食道楽の人 村井弦斎」黒岩 比佐子著・・・岩波書店発行、4,410円
がありますので、「食道楽」を読んだ後に、読むのもよろしいのではないでしょうか。
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