2008年4月10日木曜日

なるほど歴史塾

             大國魂神社の白い椿が咲き始めています。
            白い椿は少なく清楚な感じがしますね。


              クリックして大きくして見てください。(1)

             クリックして大きくして見てください。(2)

今日は、
「なるほど歴史塾」の例会でした。
3月で、「江戸時代」(先月は、戊辰戦争でした。)を終了し
明治時代に入る予定でしたが、いのしし君たちの要望で、
江戸時代は、
  • 1つの政権で270年あまり続いた、世界に例のない時代で
    世界に誇るべき大きな財産だといのしし君は考えております。
  • エコの循環社会の先鞭を世界に先駆けて作りました。

そうしたことで、山名先生にお願いしまして、

江戸庶民についてや文化の話を、

史料を基にして数回講義していただくということで

今回から数回江戸時代を勉強します。

今日は、上記の史料を基に勉強しました。

「寛政十一年農家年中行事」・・・・・長谷川 安道著

いわき史料集成 第一冊より

今日は、「序」「農家年中行事の初めまで勉強しました。

  • 「農家年中行事」については

   (1)の佐藤孝徳先生の解説を読んでください。

  • 下記に(2)の現代文の要約をまとめてみます

   ・・・正確さに欠けますが。(又、現代では使われてない言葉があります。)

序より

農家の善い道、悪い道があり、迷うことがある。

善道を嫌い、悪を好むものがある。

悪い道に迷わず、善道に行くようにこの本を書く。

百姓と申すは、10人のうち9人は、文盲だ。

10人に1人は、賢い人もある。

私の智恵ではなく、天に従い授くる智恵である。

百姓たりといえども、まったく文盲であっては、郷村(村々のくらし)をやっては行けず、

天道のなすところだ。

天道とは、衆生を助けてくれる約束があるから、10名のうち1名は、智恵に明るい人を生んでくれる。

愚智文盲の人を導いてくれる。

しからば、智者は、愚者を導き事を大事にしなければいけない。

しかるに、利口発明の人が、その道理を取り違えて馬鹿にしてだまして財宝を奪ったり

悪道になったりする事がある。

田畑、屋敷、住環の境、杭、木を掘りぬいたり、

地迫り(じせぶり)=(だますこと)をやる者は、天罰が下る。

人を導くことに授かっている者と盗みをする者とは、雲泥の差があるのである。

天より授けられた智恵をねたみ、愚者をリーダーにするとは、

すなわち、郷村をだめにしてしまい 村を困らせてしまう。

これも天の憎しみ。

天は、愚者を導き、愚者はあくなる故に智者を憎む。

かまうことはない。 

愚者を恵むは、天の道にかない、長たる者の心構えが大切ことだと。 

本文の初めまで。 

正月、早く起きて、早風呂を入り、若水を汲む。

付け火をもやし、鏡餅をそなえて拝む。

次にお茶を入れ、先祖の家の定めにより、あぶり餅(餅を焼く)、干し柿をおやつにしてお茶をいただく。

冬ねぎの皿おき、きざみ葉、さといも、焼き豆腐、花かつお、の掛け塩がめでたい、お節料理だ。

穣葉、ウラシロ、炭、、昆布、栗、かや、みかん、いせえび、蓬莱を飾り、客に出す。

これを菓子台という。

台所には、塩かつお、秋あじ、平目、カレイ、にわとり、はと、昆布などを台所に飾る。

分相応に祝えばよいと。

こんな感じで、行事が書かれていることに

感動しました。

こうした記録が残って、今読めるとは。

            

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